ソンラ省、アラビカ種の生産で経済発展を=コーヒーフェスティバルでもPR

ベトナム北西部のソンラ省は、「ソンラコーヒー」を1つのブランドとしてPRしてきた。この10月には、地元のコーヒー製品を盛り上げようと、同省マイソン県でマイソンコーヒーフェスティバルを開催した。

写真㊤=コーヒーを栽培する人(VNA)

ソンラ省やほかの北部の省では、19世紀後半から20世紀初めにかけて、フランス人によってコーヒー栽培が始まり、当時、フランスのコーヒー生産におけるアラビカ種の原産地として、この地域は重要な位置を占めていた。

同省のコーヒーの栽培地域は拡大しているが、特に省人民委員会が、3000ヘクタールのコーヒーの木を植えるプロジェクトを承認した1995年以降は、マイソン県、トゥアンチャウ県、ソンラ市に集中している。省はアラビカコーヒーを、貧困からの脱出と経済発展を図る重要な作物だと考えている。

マイソンコーヒーフェスティバルは10月27日に行われ、マイソン県人民委員会のチャン・ダック・タン委員長は、「ソンラには、12000ヘクタールを超えるコーヒーの木があるが、そのうち4200ヘクタール、34%はここマイソンにある。マイソンでは、毎年約52000トンのコーヒーを収穫し、収入は3680億ベトナムドン(1620万ドル)に上る」と語った。

さらに、ソンラ省で栽培されるコーヒー豆のうち最大で80%は、アメリカ、日本などの諸外国に輸出されていると述べ、「ソンラのアラビカコーヒーに対する評価は良くなってきており、省はベトナムの主要なアラビカ種の生産拠点である」と強調した。

フェスティバルでは、コーヒーのほか、地元の農産物も紹介された。

またこのとき、マイソン県チェーンムン地区で、「Phuc Sinh Son La」と名付けられたコーヒー工場の建設が始まった。総費用は486億ベトナムドン(210万ドル)で、8カ月で完成する見通しだ。