ダナン市、第1四半期の外国人観光客59%増 FDIも躍進 市長が会見

ダナン市人民委員会のヒュイン・ドゥック・ト市長は、このほど記者会見し=写真㊤=、同市の第1四半期の観光客数が、169万700人(前年同期比34.7%増)となり、2018年の計画目標の22.6%に達したと発表した。このうち、外国観光客は81万9400人(同58.9%増)で、2018年の計画の30.3%が達成された。

第1四半期の観光業の売上高は、総額約5兆8537億ドンで、2018年計画の26%に達した。これは、前年同期比58.9%増の伸びとなった。宿泊、飲食サービス、旅行サービスの分野の売上高が同12.9%増となり、4兆3521億ドンを占めた。

このような結果が得られた理由として、同市では、投資誘致の成功や、企業の積極的な課題解決、インフラ整備などの展開実施などを挙げた。このおかげで第1四半期の経済や社会、生産部門の発展が安定したと分析。同市への海外からの直行便が、31路線にまで増え、一週間で269便の発着があることも紹介。総合的に、市民や観光客に加えて投資家も満足する結果となり、ベトナム全土の各市レベルの競争能力指数でも、第2位に輝いた。

国内外からの投資活動も活発化している。国内案件では今年に入ってから4月までに2件の新規投資で、総額1500億ドンの投資が承認された。同時期のダナン市への海外直接投資(FDI)は27件。729万ドルという登録投資金は、前年同期より97%増と躍進した。ト市長は、「引き続き観光や開発を促進しつつも、一方では環境を守っていきたい」などと話した。

ダナンは昨年11月にアジア太平洋経済協力(APEC)の首脳会議などが開催され、世界的にも知名度が大きく向上した。

第2四半期には、トアティエン・フエ省や南中部のクアンナム省とともに、観光発展政策を提案する予定。また、ダナン市花火大会や、夏の海水浴シーズンなども控えているほか、東京で開かれる予定の「日越祭り」でのダナン観光PR事業などの重要な観光イベントにも参加する予定で、今後も成長が期待されそうだ。