ホーチミン市が医療ツアーガイド 海外からの旅行者らに向け

ホーチミン市の観光局と保健局は、海外からの旅行者向けに市内の医療機関の情報を、英語とベトナム語の2カ国語で紹介した「メディカル・ツーリズム・ガイド」を発行した。

写真㊤=2カ国語で書かれたホーチミン市のメディカル・ツーリズム・ガイド

ガイドには、ユニバーシティー・メディカル・センター、ホーチミン市国際病院など市内14施設の住所、電話番号を掲載。計1万部を、旅行案内所や旅行会社、ホテルなどで配布している。掲載された施設は、市保健局がスタッフの質や診療費など24項目をチェックし、選出した。

市保健局の担当者によると、同市には、質が高く費用の安い公立病院が多く、診療のために海外からやって来る人が多い。臓器移植やロボット手術、心臓血管手術、内視鏡手術といった先進的な医療サービスを提供する施設が増えているのも人気の理由という。

市観光局によると、医療ツーリズムの分野における同市の潜在力は高く、より多くの人に医療機関を利用してもらうため、保健局とともに周知活動を展開中で、今回のガイドブックもその一環としている。

昨年、約8万人が医療目的でベトナムを訪れ、約20億㌦(約2180億円)を使った。ホーチミン市はその半分の約4万人、10億㌦を占めている。