ベトナム最大のブドウの生産地であるニントゥアン省は、「NH 01-152」と呼ばれる新種のブドウの生産を拡大する計画だ。このブドウは品質が良いうえ、ほかの品種にはない優れた特徴を持っている。

The Nha Ho Research Institute for Cotton and Agriculture Development(ニャーホー綿花・農業開発研究所)で、開発されたこの品種は、まだ試作レベルだが、すでに大きな需要がある。味わいはみずみずしく、果肉は引き締まって歯ごたえがある。甘さは控えめだが、わずかな香りが感じられるという。

写真㊤=ニントゥアン省ニンハイ県の農園でブドウの手入れをする農家(VNA)

同研究所副所長のファン・コン・キエン氏は、「新種の栽培のため、私たちは地元当局とともに、農家に対し集約農業技術を移転している。今後ニントゥアン省では、徐々に、低品質な品種から取って代わることになるだろう」と話す。また、キエン氏は「今年の第3四半期には、研究所と関係機関は農業地方開発省に対し、新種の商業生産のための認可を求める。その後に、多くの農家に、この新種のブドウについて紹介する予定だ」と述べた。

現在、この新種は、同省内のニンハイ県、ニンフオク県、ニンソン県、ファンラン=タップチャム市やビントゥアン省に近い地域にある、6ヘクタールの農園で栽培されている。

グエン・カック・フォンさんは、ニンハイ県ビンハイ地区にある彼の2000平方メートルの農園で、VietGAP基準(適正農業規範)に則ったブドウを栽培している。フォンさんは「最近、初めてNH 01-152を収穫したが、1000平方メートル当たり1トンの生産量があり、約2億VND(約96万円)の収入があった」と明かす。さらに、「新種の生産コストは、1000平方メートル当たり3000万~4000万VND(約14万~19万円)で、ほかの品種と同等だが、収入は新種の方が多い」と続けた。

新種は、この地域の暑くて乾燥する気候や土壌条件に適しており、病害にも強い。1年に2回収穫でき、業者は1キログラム当たり10万~20万VNDで買い取る。

ニントゥアン省人民委員会は、新種生産のため、関係機関に研究所と協力するよう指示を出した。同省は今年、ビンハイ地区に、ブドウを栽培する大規模農園の建設を予定しており、観光名所となることも期待している。

ベトナム中南部の省では、1300ヘクタール以上の農園でブドウが栽培されているが、大部分はカーディナル種か「NH 01-48」と呼ばれる品種となる。