ベトナム南東部の沿岸の省、バリアブンタウ省は、今年年初からの海外直接投資(FDI)が21億5000万ドルに上り、昨年同時期より30.6%増加した。同省はベトナムのFDI誘致で第3位にランクしている。

写真㊤=先端農業事業はバリアブンタウ省の主要課題の1つだ

バリアブンタウ省計画投資局の報告によると、FDIを行う企業は現在省内で360件のプロジェクトに投資し、登記資本金は280億ドルを超える。

人民委員会が承認した2018年の投資促進計画の下、製造業、観光業、港湾物流業、先端農業事業の分野で継続して投資が進んでおり、中でも物流サービスと関連産業、輸出用製品の製造が優先事項だ。

投資促進計画は、同省の社会経済開発方針を反映し、省の競争力指数を高めるために、投資環境の改善に特に注意を払っている。

同省は、投資促進政策に関する広報を積極的に行い、経済団体や外国機関、潜在的な投資家との連携を強めている。また、企業や投資家を集めた会議やワークショップを主催するとともに、海外の団体や機関、投資家との会合も開催。今後は担当者のスキルアップのための研修も行っていく。

また同省は、代表団を日本に派遣して、製造業や環境分野における協力の機会を求めるとともに、医療廃棄物処理技術についても学ぶ。さらに、製造業や物流業への投資を誘致するため、韓国ではワークショップを開催する予定だ。