ベトナム北部のバクニン省はこのほど、6件の海外直接投資(FDI)の新規プロジェクトを認可した。また同日、同省人民委員会は、65.5ヘクタールの住宅建設に向けて、10の企業と土地利用契約を締結。投資総額は約11兆9000億ドン(約568億円)に上る。これらの住宅建設は2020年から30年にかけて完成し、約33,600人の労働者が住むことになる。

写真㊤=バクニン省のイエンフォン工業団地

工業団地管理委員会の副委員長、グエン・ドック・カオ氏は、「バクニン省は、16の工業団地で、32の国・地域から投資を受けている」とその実態を説明する。

新たに認可したプロジェクトは、クエボ工業団地にある香港ゴーテック社の電子機器やネットワーク設備、マルチメディア製品の製造工場で、投資額は2億6000万ドル(約288億円)。また、サイバータン・インベストメント社は、ダイドン・ホアンソン工業団地でのワイヤレスネットワークモジュールなどの生産に、900万ドル(約9億9,000万円)を投資した。

そのほか、中国のデリグループは、新イエンフォン工業団地の文房具製造工場に総額2500万ドル(約28億円)を投資。韓国のTSE社は、VSIPバクニン工業団地の電子回路基板の製造工場に、1900万ドル(約21億円)を出資した。

一方、ノバテック社は、クエボⅢ工業団地における磁石関連製品の生産に500万ドル(約5億5,000万円)を出資。エニーワン社は、クエボ工業団地におけるプロジェクトへの投資を、3000万ドル(約33億円)から5000万ドル(約55億円)に引き上げた。