ベトナム南部のビンフオック省では、長い日照時間を活用した太陽光発電プロジェクトが進行している。同省計画投資局のヴォ・サー局長によると、その投資額は12兆ドン(約573億円)を超え、発電施設の最大発電容量は800MWpまで対応する。

写真㊤=フンハイグループが投資する太陽光発電プロジェクト

投資は3期に分かれて行われ、第1期では4兆9200億ドン(約235億円)が、第2-3期には7兆ドン(約334億円)以上が投入される予定だ。

このプロジェクトはフンハイグループの投資案件であり、同グループはすでに、太陽光発電向けの用地として、同省ロックニン県の4000ヘクタールの土地の使用許可を取得。プロジェクト完成時に国の送電網に接続するための送電線(電圧220kV)の建設にも着手した。この全長29kmの送電線は、ロックニン県と同省ビンロン町を結び、ロックニン県のロックタイン、ロックタン、ロックティエン、ロックティンとビンロン町のタインルオンを経由する。

専門家によると、ビンフオック省は、年間平均で2700時間の日照時間があるなど、太陽光発電の開発に大きな強みを持つという。同省は、経済的価値が得られにくい5000ヘクタール以上のゴムの木の敷地を、太陽光発電の用地に転換するよう取り組みを進めている。