ダナン市の観光、急成長 AirBNB社の調査で東南アジア1位に

世界最大級の宿泊予約サイト、AirBNBはこのほど、ベトナム中部のリゾート都市、ダナンが、同社の観光客誘致ランキングで「東南アジア第1位」、「世界第5位」になったと発表した。昨年1年間にダナン市を訪れた観光客は、760万人にものぼったという。

報告によると、ダナン市は2018年には、ホテルなどの宿泊室数が、前年の約3倍にはね上がり、昨年1年間の国内外からの観光客数は2.5倍に急成長した。高級ホテルなど利便性の高い宿泊施設も多く、中国や韓国から訪れる観光客が多かった。

同市の観光の強みは、移動の利便性に加え、市の中心部からダナン国際空港やビーチまでの距離がたいへん近いことだ。日本の日経アジアレビューは、ダナン市をいくつもの白い砂浜があり、有名な観光地として紹介し、「リゾートとしてかつて人気を集めたタイのプーケット島やインドネシアのバリ島を訪れたこと経験のある観光客らが、次の目的地としてダナンを訪れているようだ」と分析。40年ほど前はベトナム戦争の戦地だった場所が、今では積極的に東南アジアの有名ビーチリゾートと観光客誘致で競っている現状を伝えた。

ダナンの観光の魅力として、例えばヒルトン・ダナン・ホテルのように、海岸沿いに、南シナ海の日の出を眺めることのできる国際水準の高級ホテルが増えていることが挙げられる。海岸沿いには、さらに多くのホテルの建設計画がある。さらに、他の東南アジア諸国の観光地と比べて安全で治安がよい、自然災害のリスクが少ない、などの利点も挙げられた。

観光客増加をねらい、ベトナム政府もダナン市の観光客誘致を応援。また、ベトナム航空や旅行会社各社、その他の組織も、同市の観光PRを活性化させているという。