メコンデルタに位置し、カンボジアと国境を接するアンザン省。豊かな自然に恵まれたこの省は近年、観光政策に力を入れている。

写真㊤=アンザン省の観光地、チャースーの森(VNA)

同省観光部門によると、2019年は、920万人の観光客と5兆5000億ドン(約266億円)の観光収入を目標にしている。

目標達成に向けて、主要な観光地のインフラ整備への投資促進に注力するとともに、周辺地域のカントー市、カマウ省、キエンザン省、バクリエウ省、ハウザン省、ソクチャン省と連携して、魅力的な観光商品を開発する。

とりわけ文化、リゾート、エコツーリズムへの投資に対し、企業に魅力的な条件を作ることで、国内外へ向けて地域のイメージや観光潜在力をアピール。また、大規模エンターテインメント施設の誘致を呼びかけるほか、観光開発に対する優遇政策も提案している。

同省文化・スポーツ・観光局のファム・テ・チエウ副局長によると、今年第1四半期で、国内外から約320万人の観光客が訪れ、前年に比べて10.34%増加した。同時期の観光収入は1兆8500億ドン(約89億円)となり、こちらも前年同期比で23.33%アップした。

現在、同省には、90の宿泊施設と21の旅行代理店があり、国レベルの観光名所を含む15の観光地がある。

昨年は850万人の観光客が訪れ、4兆8000億ドン(約232億円)の観光収入があった。前年に比べて、観光客数は16.44%、観光収入は29.73%増加した。