ホーチミン市で、歩行者専用道路拡大へ

ホーチミン市の計画建築局は、スペインのコンサル会社、「Idom Ingenieria Consultoria」社と提携し、市中心部の1区で、歩行者専用道路などを拡大する都市開発計画を進めていくことを明らかにした。

計画では、レロイ通り(9月23日公園~オペラハウス間)一帯を、新たに歩行者専用道路として、グエンフエ通りの既存の歩行者天国とつなげる。また、ハムギ通りとトンズックタン通りも、歩行者専用とされる見込み。

新たに設けられる歩行者専用地域は、利便性を考慮し、現在工事が進められているホーチミン市メトロの駅に隣接させる。プロジェクトの工期中は、通勤する市民や訪れる観光客らへの影響を最小限とするため、対象地区周辺に、新たに駐車や駐輪スペースを設ける。

プロジェクトの第一弾では、まずオペラハウス周辺の景観設計を行う。そのうえで、一帯の機能整備や緑化などを実施する。市当局では、交差点などへの噴水の設置や、花壇や緑地の整備を提案。光や音、色などの要素も盛り込んで、デザイン性を重視した美しい建造物を作っていくという。

続く第2フェーズでは、レロイ通りの景観整備を完成させる計画。市中心部の公共空間の評価を行い、地下街や商業施設などの統合を推し進めていく。

現在歩行者専用エリアとされているグエンフエ通りは、夏場の高温といった、予想外の課題に直面した。周辺に集客力のある商業施設や、イベントなどが行なえるオープンスペースなども足りないということなどが、歩行者専用化後に表面化したという。

また、観光客などへのアンケートから、当初の市の予想に反し、緑や草花、通りの装飾、公共施設などのハード面の充実にはそれほど大きな期待が寄せられていないこともわかってきた。今後の歩行者エリアの開発では、このようなデータをフィードバックしていくという。

また、今後市は、市の中心部で、どのような文化活動やエンターテインメントが求められているかなどのソフト面の充実策を分析。2020年までに対象地区に開設される文化施設や建物などや、道路などの交通インフラの現状を調べ、計画に盛り込んでいく考えだ。