ベトナムの大手不動産会社、FLCグループ(本社ハノイ市)は、クアンニン省人民委員会と協力し、ユネスコ世界文化遺産のハロン湾を抱える同省ハロン市に、教育施設「FLC大学」を新設すると発表した。FLCは、総資本金約7兆ドンにのぼるベトナム有数の企業。不動産開発のほか、今年1月就航した航空会社、バンブーエアの運営など、多角経営に乗り出している。

計画では2021年までの第1フェーズで、2000人規模の学生の教育が可能なインフラを建設する。さらに、2022~2035年の第2フェーズで建物を増設し、最終的には約2万人の学生の教育を目指す。2020年末ごろには学生の募集を始める予定という。
教育分野は、観光とサービスマネジメント▽エレクトロニクスおよび通信技術▽コンピューターネットワークとデータ通信▽航空技術―など、14の分野で展開する。将来はそれぞれの分野の修士号や博士課程も設ける。
大学は、同社が整備計画を手がける総面積700ヘクタールの大学都市のうち、約50ヘクタールを利用して建設され、2023年の完成を目指す。一帯はハロン市のスマートシティと高級リゾート地を含む大学都市として都市開発が進められている。今後、海外の複数の大学とも提携し、国際的水準の教育モデル実現を目指す。