メトロ2号線「C9駅」の設置場所、従来方針を維持=ハノイ市

 ベトナム・ハノイ市人民委員会は、グエン・スアン・フック首相にこのほど提出した報告書の中で、ハノイ都市鉄道(メトロ)2号線(ナムタンロン-チャンフンダオ間)の「C9」駅の設置場所をホアンキエム湖から10メートルのディンティエンホアン通り地下に設置するという従来の方針を維持した。オンラインメディアのVNエクスプレスが伝えた。

 報告書で市人民委は、この場所は湖近辺では最も広いエリアに位置し、工事中に地盤沈下が起きるリスクもない理想的な場所だと説明。駅の出入り口や付属施設はハノイ電力公社の用地内となるため、住民移転の必要もないと指摘した。
 市は、11年前に「C9」駅の場所をこの地点とする案を示したが、関係省庁や建築家らの間に反対意見があり、決定できていない。
 文化・スポーツ・観光省は昨年、ホアンキエム湖はベトナムの歴史と文化の象徴であり、開発と保存のバランスが必要だとして、駅を湖から離すよう求めた。また、一部の専門家からは、ベトナム国家銀行やオペラハウスの近く、ホン川沿いなどの提案もあった。
 しかし市は今回、これらの提案では地下鉄の安全性に影響する懸念があり、住民移転も必要になるなどとして、すべて退けた。
 同2号線は全長11.5キロで、このうちの9キロが地下区間となる。総事業費は約34兆6000億ドン(約14億9000万ドル)で、日本の政府開発援助(ODA)とベトナム政府の予算で賄う。(時事)