ビンズオン省に世界貿易センター設立へ 海外企業との連携拠点に

ベトナム南部最大の都市、ホーチミン市に隣接するビンズオン省は、省内に貿易の国際的な複合拠点となる「世界貿易センター・ビンズオン・ニュー・シティ(WTC BDNC)」を建設する構想を推し進めている。10月2日、同省人民委員会が発表した。国内外の企業間の連携を強め、地元企業が貿易で海外進出を果たす支援などを展開するねらいだという。

同センターは、国際的な貿易機関である「世界貿易センター連合(WTCA)」 の構成団体となり、ベトナムでの会員企業と、世界の100万社を超えるメンバー企業との間を橋渡しする。

プロジェクトの採択により、専門的なサービスと優れた人材によって、ビンズオン省をダイナミックな成長拠点へと変革させるだけでなく、不動産開発の投資先としての威力も増幅させると期待されている。

世界貿易センター連合は、世界100カ国以上で、約330の施設を運営。今回のプロジェクトでは、ベトナムの公営デベロッパーである ベカメックス IDC社が、建設中のホーチミン市メトロ(都市鉄道1号線)の駅舎に直結するかたちで、国際会議場やホテル、オフィススペースなどの建設を請け負う。

プロジェクトの詳細は、来月23日、スイス系シンクタンクが開催予定の国際会議、「ホラシス・アジア会議」で、正式発表される。

これに先立ち、ベカメックス社は、同地方でのサービスを増大させるねらいで、プロジェクトの展開を許可するよう、同省人民委員会に要望。また、2016~2020年を対象期間とし、人材資源と都市計画の質を向上させ、専門的なサービスを充実させることを目標とした省の開拓プログラムを実施していくよう求めた。