ハノイの一部地域、水道水に異臭=飲料、調理での不使用呼び掛け

ベトナム紙ハノイ・タイムズ(電子版)によると、ハノイの多数の住民の間で水道水から異臭がすると心配する声が上がっている。大雨を受け、ハノイを流れるダー川に使用済み油が混入したという。ダー川はハノイの一部地域に水道水を供給する水源になっている。

 問題が生じているのは、ビナコネックス水道(ビワスプコ)が水道水を供給するタイスアン、ホアンマイ、カウザイ、ハドン各区などのハノイ南西エリア。在ベトナム日本大使館は、飲み水や調理に水道水を使用しないよう注意を呼び掛けている。

 ベトナム天然資源・環境省の環境総局は14日、ハノイ北西に位置するホアビン省キーソン県フーミン村の渓流に使用済み油を投棄するトラックが8日に目撃されたことを明らかにした。同局のホアン・バン・トゥック副局長は、「投棄後、大雨により使用済み油の混入した水がダー川に流れ込んだ。水は浄水処理され、ハノイに供給された」と説明した。ハノイの一部地域では、10日午後以降、水道水に異臭がしたという。

 環境総局によると、ビワスプコはハノイ市民が異臭を感じる前に問題に気づき、油の除去作業を行う労働者約50人を9日に採用した。同局は、ホアビン省当局と警察に使用済み油を投棄したトラックと運転手を特定するよう要請している。ビワスプコに対しては、異物が混入した水道水を供給した責任を取るべきだとしている。

 オンラインメディアのVNエクスプレスによると、ビワスプコの幹部は14日、ハノイに供給する水道水が保健省の定める安全基準を満たし、有害な物質は含まれていないとの見解を示した。しかし、ハノイ当局は15日、水道水の使用に関する注意喚起を行った。(ハノイ時事)