ホーチミン市の起業家支援が成果=21事業が企業化、商品発売

 ベトナムのホーチミン市科学技術局が、新規事業を立ち上げる起業家らに対し研究開発(R&D)への経済・技術支援を目的に実施している「スピードアップ」プログラムが成果を生んでいる。支援を受けた50事業のうち9月までに21事業が企業化され、支援を受けた多くの企業が2017~19年に製品を発売しているという。国営ベトナム通信(VNA)が伝えた。

 科学技術局で先端技術・市場を専門とするファン・ティ・クイ・チュック氏によると、プログラムの支援を受けた50事業のうち36事業は金融、観光、教育などの分野で、9事業は農業分野。企業化された21事業のうち1社は投資家によって買収され、6社は潜在能力を評価されて投資を受けることができた。全体で集めた投資資金は53万8000ドルに達するという。
 飲料用の野菜粉末を製造する会社を3年前に共同経営者と立ち上げたグエン・ホン・バック氏も会社の事業で「スピードアップ」の支援を受けた一人。同氏は「(スピードアップの)支援がなければ、新商品が今年のうちに発売できていないだろう」と話し、支援事業に感謝している。同社商品は韓国、インド、米国などでも販売されている。バック氏は、「朝に収穫した野菜は、販売できなければ午後には腐ってしまう」として、同社の商品はベトナム産品の価値を高めるとともに、収穫後の野菜をどう加工するかという課題への対策にもなっているとしている。
 このほか、支援した事業では、革新的技術を使って乾麺を製造する企業が売上高を17年の8億ドン(3万4560ドル)から、18年は13億ドンへと伸ばし、19年は1~9月だけで18億ドンへ急増させた。また、薬草を乾燥させ香料を製造する別の企業も、18年に1億5000万ドンだった利益が、19年は1~9月だけで2億5000万ドンへと大幅に伸ばしている。(時事)