テトの買い物需要に対応、ハノイ市で特産品集めた物産展

テト(旧正月)休暇に向けて増大する需要に対応するため11日、同市のトンニャット公園内で、農産物や食品、日用品など販売する物産展が開幕し、休暇前の買い物をする市民らでにぎわっている。17日まで。

物産展はハノイ市商工局が主催。ハノイ市のほか、ベトナムの21の省や市の企業約170社が250のブースを出店し、それぞれの製品の展示や即売会を行なっている。出展されている商品は、ベトナム版の「一村一品運動」に選ばれたものを中心に数千点に及び、テトに不可欠な伝統の食材や縁起物とされる花、観葉植物などが多く出品されている。今年は新たに、南部の特産物や農産物、食品なども販売されることになった。

市民らの商品購買が急増するテトの時期に備えて、十分な商品需要を確保し、ハノイ市場を安定させることがねらいという。農産物の生産者や、食品加工企業などにとっては、自分たちの製品を直接、市民や消費者にアピールできる利点がある。

イベントを運営するハノイ市商工局のチャン・ティー・フオン・ラン副局長は、「物産展は、ハノイ市民らが各地の名産品や特産品、安心安全な食品を手にする機会となっている」と期待を示す。また、食品の安全性を確保するため原材料から加工流通の過程を昭国するトレーサビリティなど、新たな消費流通の考え方を発信する場ともなっているという。