フート省、新たに3つの工業団地開業へ

ベトナム北部のフート省は今年、フーニン、タムノン、ハホアの3つの工業団地の開業を計画している。同省工業団地管理委員会は、「工業団地の開発によって、国内外から新しい投資家を誘致できるようになり、省の社会経済発展に貢献できる」と期待を込める。

写真㊤=フート省のチュンハー工業団地(chothuexuong.com.vn)

現在、同省は工業団地のインフラ整備へ投資する企業を募集しており、投資企業には、土地賃貸料を免除する優遇措置も提案する。

同省内ではすでに、トゥイバン、チュンハー、カムケー、フーハーといった4つの工業団地が稼働している。敷地面積約2000ヘクタールに及ぶこれらの工業団地には、175件の外国投資案件が集まり、そのうち134件は稼働中だ。

チュンハー工業団地の大部分を、14件の外国投資案件(資本金1億6260万ドル:約177億円)が占めた一方、トゥイバン工業団地では、97件の国内外投資案件が敷地面積の96%を占めた。投資額は総額7億8700万ドル(約860億円)に上る。

2019年、工業団地からの収入は、前年比33%増の約40兆ドン(約1885億円)。うち、省の収入は1兆6000億ドン(約75億円)だった。

同省は工業団地への投資案件について、最初の2年間は法人税を免除にするほか、次の4年間も50%免除する優遇策を提供。特に、ハイテク産業や裾野産業では、最初の4年間は100%、続く9年間も50%免税となる。

併せて、行政改革を実施し、投資に適したオープンなビジネス環境を提供することで、投資家の課題を迅速に解決するとしている。