ダナン市、中韓観光客減で2億ドル減収=金利・税の支払い猶予要請

 ベトナムの主要観光都市ダナン市は、新型コロナウイルス感染拡大により中国、韓国からの観光客が急減し、観光関連業界の減収額は2億ドル強と試算されるなど大きな損害を受けている。このため関係者からは、銀行借り入れの返済や税金支払いの猶予を求める声が上がっている。ベトナム・ニュース紙(電子版)が報じた。

 市観光協会によると、感染の拡大で今年1、2月に観光、サービス業界が被る損失は7000億ドン(3040万ドル)にもなると見込まれている。今年第1四半期に同市を訪れる観光客数は、前年同期比31.2%減、観光関連の売り上げは20.7%減と推計される。1月には60万人の観光客が訪れ、2兆5000億ドン(1億0900万ドル)の売り上げをもたらしたが、韓国、中国からのツアー、客室予約の7割がキャンセルされ、2億1300万ドルの減収になると試算されている。
 こうした事態に対し、旅行大手ベトラベルのドアン・ハイ・ダン・ダナン支店長は、旅行代理店やリゾート、ホテル、レストラン、主要観光地は銀行融資や税金の返済、支払いをしなくてはならないが、ツアーや関連サービス収入が減っていると指摘。「銀行、金融機関は旅行関連企業向けに金利返済期限の延長を検討してほしい。また、税務機関には所得税、付加価値税、土地利用料などの支払い繰り延べを考慮してもらいたい」としている。
 こうした企業の声を受け、市観光協会のカオ・チ・ズン会長は市当局に対し、観光業界への支援策を提言した要望書を提出したという。(時事)