ダラット市に点在する「リトル・ジャパン」 日本風の庭園やカフェが若者に人気

新型コロナウイルスの影響で海外への移動が制限されるなか、ベトナム中南部ラムドン省のリゾート都市、ダラット市では、街に点在する「リトル・ジャパン(Little Japan)」と呼ばれる日本風の街並みや庭園、カフェが注目を集めている。どれも日本の雰囲気をよく伝えており、旅行気分が味わえると訪れる人たちに好評だ。

ラムビエン高原に位置するダラット市は、高原の美しい景色のほか、一軒家などを貸し切って宿泊できる施設などで、若い観光客の集客が急増した。最近、そのような観光客に人気なのが、日本建築を再現し、日本に滞在しているかのような時間を過ごせる「リトル・ジャパン(Little Japan)」だ。

テーマや景色、楽しめることなどは、さまざまだ。
「のび町(Thị trấn Nobi)」=写真㊦=は、ベトナムでも人気の漫画、「ドラえもん」がモチーフ。主人公ののび太が暮らす家や街並みが、忠実に再現されている。のび太たちが遊ぶ空き地や土管などの細部に至るまで漫画の世界を表現しており、訪れた人はあまりの既視感に驚くことだろう。

一方、「ココロカフェ(Kokoro Café)」は、日本の輪モダンの建物と庭園が話題だ。ここの特長は、日本語の文章が書かれた建物の白壁で、オシャレな若者たちの撮影スポットとして注目だ。また、日本風の庭園には、鯉が泳ぐ池などがあり、くつろげる空間だ。

「キュー・ガーデン(QUE Garden)」も、日本庭園がロマンチックだと、女性を中心に観光客に愛されている。多くの盆栽や庭木が、工夫を凝らしてかたちづくられており、訪れた人は、花や樹木、自然の風景に囲まれ、数千匹の鯉が泳ぐ池を眺めながら、お茶を賞味することができる。
ダラットの「リトル・ジャパン」の代表格が、「ティ・チャン・モー(Thị trấn Mơ )Coffee & Beer」だ。ベトナムと日本の古い建築物が混在する家並みが作られており、店舗から階段、飾りものなどまですべて木製で温かみがある。本当に日本の小さな町に来たかのようで、どの角度からでもすてきな写真を撮ることができる。

「ヴォン・イエン・カフェ(Vườn Yên Café)」も、小さいロマンチックな木造の家だ。入口に飾られたこいのぼりが、平和でのどかに感じられる。