北部のハイズオン省 日本にライチ1.2トンを初輸出

紅河デルタのハイズオン省タンハー区タインテュイ村は6月末、日本市場に向けて初めて、ライチ約1.2トンを輸出した。ライチは今年の収穫期から、初めて輸出が認可された。

輸出用ライチは、農薬の残留をチェックするために、3回サンプリングされた後、バクザン省で防虫のための臭化メチル燻蒸処理が行われた。最初のコンテナは6月24日、空路で日本に輸出された。

ハイズオン省はライチの名産地とされている。今年、新たに、衛生基準などが厳しいとされる日本とシンガポールの2市場に向けたライチの輸出を実現した。

タインテュイ村の代表者は、「村の農家は、日本にライチを輸出できたことをとても喜んでいる」と話した。村では、340ヘクタールの畑でライチを栽培。このうち、77ヘクタールは、ベトナム版の農業管理基準であるViet GAPに加え、世界基準のGlobal GAPを満たしており、これらのライチは、一般的なものより価格が10~15%高いという。

将来は、栽培方法などにもっと注意を払うよう農家に指導し、より多くの輸出を実現したい考えだ。今年の収穫期にも、ハイズオン省が、ライチ栽培を定期的に監視したほか、輸出前には何度も果実の検査が行われたという。

ハイズオン省全体では、ライチ栽培用地は1万ヘクタールにのぼり、2020年の収穫は4万トン、売上高は1兆1000億ドンに達した。タンハー地区の売り上げは、このうち9000億ドンと群を抜いている。