ハイテク企業誘致へ バリア=ブンタウ省が支援策

南部のバリア=ブンタウ省が、積極的な企業誘致に乗り出している。政府指導のもと、人材確保の支援策や情報提供など企業が進出しやすい環境づくりを整備。企業の権利の保障やビジネスにおける公平性の確保を最優先事項として掲げている。

写真㊤=バリア=ブンタウ省では、企業が進出しやすい環境づくりに力を入れている

同省商工局は今年上半期、企業が設備投資や更新、人材確保、ブランディング、市場開拓するのを効果的に支援する商工業促進方針を打ち出した。また、地場産業促進プログラム2020が承認され、予算配分や、契約の署名も行われ、市場競争で有利となるような最新の国内や海外価格の情報の提供や、原料や技術の供給、市場の創出を進めている。また、2016年から25年の電力開発計画において、製造業の需要に見合う電力網の整備に向けた投資を盛り込んでいる。

同省が、とりわけ誘致に力を入れているのが高付加価値を生み出すハイテク産業だ。省内では、韓国財閥系のヒョースン・ベトナムのポリプロピレン製造プロジェクトやミチュアンB1工業団地のガスパイプラインプロジェクト、ペトロ・ベトナム化学肥料のNPL(窒素・リン酸・カリウム)肥料プロジェクトなどが進められており、こうした設備建設を伴う大規模なプロジェクトの進出を期待している。同省は今年の工業生産指数について、前年比で9.06%上昇すると見込んでいる