ホー主席の故郷、ゲアンに咲く52種のハスの花

ベトナムの国花であるハスの花が、故・ホー・チ・ミン元国家主席の出身地、ゲアン省ナムダン県のキムリエン地区で咲き誇り、観光客の目を楽しませている。

キムリエン地区には123.5ヘクタールの池や湖があるが、以前、住民たちはここで魚の養殖を行い、わずかな収入を得ていた。しかし最近では、地元当局が観光PRのために、住民にハスを栽培するよう奨励している。

同地区の人民委員会は、3.9ヘクタールの魚の池をハスの栽培地にし、52種類のハスの花を育てている。グエン・クアン・ロック副委員長は、「今ではハスの花は、自宅やオフィスの周辺など、キムリエンの至る所で見られるようになった」と語る。

ハスのシーズンになると、セン・クエ・バック(ホーおじさんの故郷のハス)協同組合は、毎日2、3のグループの訪問を受けるが、ほとんどがゲアン省の省都ヴィン市か近隣のハティン省からの観光客だ。

ロック副委員長は、「地元当局は、ハスによる観光開発が多くの雇用を創出することを期待し、観光インフラや人材教育などへの支援も求めている」と指摘する。

また、セン・クエ・バック協同組合のグエン・ティ・ホン副組合長は、「私たちは加工品のほかに、ハスを用いた土産品を生産して大都市で販売している。まもなく米国にも輸出する予定だ。美しいハスの花のエリアを、観光客に楽しんでもらいたい」と期待を込めた。

同組合では、ナムダン県の住民と協力して最高品種のハスを栽培し、ハスに関する土産品などを製造、販売している。