ニントゥアン省、教育、訓練、医療の向上に重点

ニントゥアン省は教育・医療サービスの向上に努めており、それは住民の生活向上にも寄与している。

◇教育の質の変化
ニントゥアン省教育・訓練局の担当者によると、同省の教育水準は大きく変化を遂げており、99.9%の子どもたちが小学校を卒業し、99.5%が中学校を卒業。高校生の大学・短大合格率も年々上昇している。中学卒業後の職業教育やキャリアオリエンテーションにも力を入れており、高度人材を育成するトレーニングも改善されている。

写真㊤=教育施設も改善

教育訓練分野は、労働市場の要求に沿って訓練プログラムを改良している。一部の専門機関では、省内外の企業で、工業的な専門スキルを身につけるためのインターンシップを実施している。

地方における教育・訓練は、民間企業が教育施設建設のために数千億ドンの資金提供を行うなど、その恩恵を受けている。幼稚園から高校における公立学校以外での教育も、国家標準の学校システムの一部であり、学生の学習意欲を満たすほか、公立学校でのプレッシャーの軽減、世界に向けた指導・学習レベルの向上に貢献している。

◇患者満足度も向上
教育とともに、ニントゥアン省の保健医療分野も大きく進歩しており、医療機関での検査や治療水準の向上に重点を置いている。施設や医療機器、新しい専門技術の導入に投資を行い、専門医など訓練を受けた人材の育成に積極的だ。


小児期心疾患のインターベンション治療

同省保健局局長のレ・ヴー・チュオン医師は、「省内の病院の病床使用率は平均で90%を超え、省の総合病院などでは100%を超えている」と指摘する。特に、総合病院では中央政府の病院と連携して、300以上の検査や治療技術を導入している。さらに、保健局からは、3185件の技術を採用することが認められている。

同省の医師らは、介入性心臓病学、TOCE法や経皮的ラジオ波焼灼術(RFA)を用いた肝臓がんの治療、膝・股関節置換手術、脳卒中の治療、内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)、結腸がんの腹腔鏡手術、泌尿器の内視鏡技術、持続的な血液ろ過透析技術、新生児の侵襲性動脈血圧測定など、難易度の高い技術を習得している。

検査と治療の質の向上に加えて、病院ではイノベーションと患者満足度を高めるため、効率的な取り組みを実施している。質を問う評価では、11の省の病院のうち9つが「良好」で、「不良」の病院はゼロだった。サービスに対する患者満足度は、84.4%と大幅に向上した。