歌と踊りで収穫を感謝 ザ・ スティエン族の新米祭

カンボジアと国境を接するビンフオック省の少数民族、ザ・ スティエン族 (Xtiêng)は、独自の文化や伝統を今日に継承している。中でも、新米祭は1年を通して最大の伝統行事として知られる。

ザ・ スティエン族は、大地の恵みへの感謝として、穀物、とりわけコメを大切にあつかう。コメはそれ自体魂を有する神だと考えられており、毎年収穫の時期、神に敬意を表す儀式の一つとして、新米祭が行われる。

祭りでは、歌や踊りとともに、酒と新米がふるまわれる。参加者は神、とりわけコメの神に、来年も豊作で、人々が豊かに、そして安楽に暮らせるよう祈り続ける。