中部高原地帯のダクラク省で実施されている、先進的な生産機械・設備の導入を支援するプロジェクトは、農村部の企業から多額の投資を呼び寄せている。

写真㊤=産業振興資金の大半は、工業・手工業の技術移転や科学技術の応用に用いられる

同省産業振興センターは、2022年第1期に23件の産業振興プロジェクトを実施し、予算総額は53億7400万ドン(約3000万円)に上る。対象となる地域は、クムガール県、クロンナン県、クロンブック県、ラク県、エアスップ県、クロンアナ県、エアフレオ県、クロンパック県、クロンボン県、ブオンドン県。資金の大半は、工業・手工業の技術移転や科学技術の応用に用いられ、省の予算から25億1500万ドン(約1400万円)、受益者からの相互出資として28億5900万ドン(約1600万円)が拠出される。

同センターは2014年から20年の間に、62件の産業振興プロジェクトを実施。昨年にはキノコの加工のほか、ココアパウダー、チョコレート、コーヒー粉、春雨、カスタードアップルティー、鉄板の生産に関する12件のプロジェクトを行った。これらの事業は、迅速かつ持続可能な経済成長に貢献しただけでなく、受益者から多額の資金を引き寄せた。

産業振興プロジェクトは、企業が先進的な機械や技術を導入し、生産へ応用することを促すとともに、産業振興の重要性に対する地方当局や生産者の意識向上にも役立っている。

ダクラク省の産業振興部門の成功は、他の省の同じ部門と協力し、生産技術や市場開拓を学んだことに起因する。同センターは、産業振興と農村の産業情報の発信を強化し、様々な方面からの投資誘致を目指す。