タインホア省、観光業が回復、訪問者数も大幅増

今年上半期、タインホア省を訪れた観光客は682万人と推定され、前年同期比で131.6%増加。総収入は前年同期比161%増の11兆5570億ドン(約660億円)だった。

写真㊤=タインホア省は国内トップ10に入る観光地になった

◇力強い成長
タインホア省文化・スポーツ・観光局によると、過去3カ月間で、省内の観光宿泊施設は安定した運営を取り戻している。同省では約1000の宿泊施設、4万5000室(前年比3000室増)に加え、350を超えるアパートメントや観光ヴィラ、192のホームステイ施設を提供している。多くのホテルでは、宿泊人数はパンデミック前の7割にまで戻っているという。

省内の多くの旅行会社も、安定した運営を続けている。旅行会社は、省内のツアーであったり、パートナーと協力して他の省の観光客を呼びよせることに注力している。個人旅行や団体旅行、MICE(会議、インセンティブ旅行、国際会議、イベント)ツアーが好調に伸びている。

タインホア省にあるラムキン遺跡管理局のヴー・ディン・シー局長は、「ラムキン遺跡は、国内外からの観光客を引き付けている。ラムキン遺跡とともに、カムルオン谷川、ホー王朝の城跡、サムソンビーチ、プ・ルオン、ベン・エンといった省内の他の観光地を訪ねるコンビネーションツアーもある。管理当局は、ラムキンの文化的・歴史的価値を高めながら、旅行会社に有利な条件を整え、サービスの質を向上させている」と述べた。

◇サービス価格の管理
また、タインホア省文化・スポーツ・観光局は、「観光客の満足度を高めるため、観光地、特に海関係の観光地のサービス価格は適切に管理されている。価格に関するホットラインを設け、利用者の声をフィードバックしている」と述べる。

同局は、今後も省内外の主要なイベントを通して観光を促進するほか、タインホアの韓国文化デー、地方の文化・料理フェスティバル、サムソンのカーニバル、少数民族の文化フェスティバル、伝統衣装のショーといった観光刺激策をスタートさせる予定だ。また、北中部の各省や全国の観光センターとの協力も強化する。


タインホア省カムトゥイ県を視察する北部のファムトリップのツアーメンバー

同省は「タインホアツーリズム-四季の香り」という観光スローガンを掲げ、観光資源の多様性と豊かさをアピールし、観光客にこれらを体験し、探訪するよう呼び掛けている。

タインホア観光協会のチャン・ディン・ソン会長によると、観光プロモーションによって、タインホアには多くの観光客が訪れるようになった。タインホア省は、近隣のゲアン省やハティン省と密接に連携して、ブランディングやツアーの開発を進めている。

同省文化・スポーツ・観光局のヴオン・ティ・ハイ・イエン副局長は、「当局は、省内の観光業の回復と成長に向けて、旅行会社に対し、新しい旅行商品の開発やサービス品質の向上、観光人材の育成を支援している」と述べた。