初秋の季節、サパ(ラオカイ省)を訪れた人々は、稲穂が黄金色に輝く美しい季節の到来を感じるだろう。

写真㊤=稲穂が黄金色に輝く季節は、世界中の観光客にとって理想的な旅先となる

春夏秋冬の中で、この地では秋が最も美しい。初秋になると、涼しさを感じるだけでなく、棚田が色づき始め「実りの季節」の到来を告げる。サパの街から続く道路の両側には、山に囲まれた村と棚田がある。ザオ族とモン族の人々は何世代にもわたって厳しい自然を乗り越え、広大な畑を切り開いて来た。

野原を歩くと、人々は「黄金の海」に入っているように見える。楽園の真ん中を歩いているようでもある。稲穂の海から湧き上がってくる音、鳥のさえずり、稲の「囁き」。そのすべてが黄金の季節の中で、壮大で美しい絵を作り出しているようだ。