クアンニン省モンカイ市は、近い将来、ビントゥク島とビンチュン島で、再生可能エネルギーの開発を進める計画だ。

同市人民委員会のホー・クアン・フイ委員長は、「中央政府と省の機関の意向に従い、石炭や石油、天然ガスといった従来のエネルギー源から、風力、太陽光、水力、生物エネルギーなどの環境にやさしく安全なエネルギー源へ転換するため、再生可能エネルギーの開発を加速する」と述べる。

写真㊤=ビントゥク島で風力発電の開発予定地を調査する人たち

首相に承認されたモンカイ国境経済圏の全体計画によると、経済圏の総面積は12万1197ヘクタール。うち陸上部分は6万6197ヘクタール、水上部分が5万5000ヘクタールで、これにはモンカイ市のビンチュン島やビントゥク島、ハイハ郡のカイチエン島を含んでいる。

モンカイ市とモンカイ国境経済圏は、長い海岸線を持ち、太陽光や風力発電といった再生可能エネルギーの開発に適した気象条件を備える。暴風雨にも強く、長期間安定した発電に最適な場所だ。

フイ委員長によると、市当局は、ビンチュン島とビントゥク島周辺におけるD1区分の計画について、クアンニン省と中央政府が発表したクリーンで再生可能なエネルギーの開発方向に合わせて調整を進めている。

さらに、フイ委員長は「計画が完成した後、モンカイ市は、経験豊富な投資家に風力発電の開発を依頼する」とし、「クリーンで再生可能なエネルギーの開発は、地域経済の成長や自然価値の維持、開発における市の地位向上、中央や省の関連政策・決議を実行する推進力を生み出す」と続けた。


モンカイ市は長い海岸線を持ち、再生可能エネルギーの開発に適した気象条件を備えている

フイ委員長は、「モンカイ市は、経済発展の可能性を秘めた沿岸都市として、国やクアンニン省における戦略的地域に置かれている。過去数年間、自然価値を守り、生かして、再生可能エネルギーを推進することを常に重視してきた」と述べる。

今年3月、クアンニン省人民委員会は、同省における洋上・陸上風力発電の可能性を調査する文書を発表した。その中で、省商工局は関連部署とともに、ビンチュン島とビントゥク島を含む地域の風力発電開発を調査することになっている。

一方で、首相に提出された2030年までのクアンニン省の計画では、環境にやさしいエネルギー産業の発展、国のエネルギー拠点・北部地域における風力やLNG火力発電の拠点としての役割の維持、クリーンで再生可能なエネルギーへの段階的切り替え、初期発電容量が計約2500 MWの陸上・沿岸・洋上の風力発電の開発などが重要項目として挙げられている。