ランソン省 観光商品開発へ

ランソン省は観光開発の可能性に富んだ土地と言える。しかし、観光客の要望を満たす質の高い観光商品が少ないのが現状だ。

観光客増加も収益は…
ランソンの観光には発展の兆しがみられる。大企業の注目を集める観光投資プロジェクトもある。しかし、観光客に提供できる商品や娯楽サービスは十分とは言えず、観光客の滞在期間と観光収入は依然として全国平均を下回っている。

ランソン文化・スポーツ・観光局の統計によると、2022年の年始から約9カ月間で、ランソンへの訪問者数は300万人を超えている。2021年同期に比べて180%以上増加したが、観光での収入は依然として低い。

ハノイからの観光客は「バクソンの村やチランの遺跡などを見学した。日中は観光、特産品などを楽しんだが、商品やサービスが不足しており『夜間の滞在や商品を購入したい』とは思わなかった」と話した。ランソンに来る多くの観光客も同じ意見なのかもしれない。地元業者は「団体客の中には地域の特産品やお土産を大量に購入し、贈答品として贈りたい、という需要もあるが、こうしたリクエストを満たす施設がない」と話す。

ランソンが大勢の観光客を惹きつけ、人気を維持し、より多くのサービスを利用してもらうための対策が急がれる。細分化されている観光開発を担う組織の連携も重要だろう。