テトの魅力的な観光地、「花の村」サデック②

「花の村」サデックの特徴は、村人が一年中、沼地の水の上に棚を作って花を育てていることだ。そのため、農家の人々は花の世話や収穫をする際には、長靴を履いたり、ボートを使ったりしなければならない。

これは、耕作地のほとんどが水没する可能性がある低地の稲作農地であるためで、他の花の栽培地とは大きく異なる。

写真㊤=「花の村」サデックでは、通りや川沿いなど様々な場所に花が植えられている

サデックには樹齢が数百年の盆栽や観葉植物がある。タマリンドやアレカ椰子、イチジク、梅の木など、通りのいたるところで見かける普通の木々だ。地元の才能豊かな職方や園芸家が巧みな手つきで、それらを美しく洗練された独特のデザインと形を持つ貴重な盆栽に変えている。


水やりをする人々、観光客が話しかければ花の栽培について相談できるだろう

近年、サデックの人々は伝統工芸の村を発展させるなど、観光もPRしている。例年、テトの時期には約100万人がこの村を訪れる。

多くの花畑は、観光客を惹きつけるために、装飾にもより投資しているようだ。従来の花畑を宿泊施設やカフェに変え、花を買ったり、美しい緑を楽しんだりする人々の要望に応えている農家もある。


花の世話に追われる農家の人たち、それでも観光客を迎えてくれる

今年、延長約2㌔のサニィエン・カイザオ通りは、花のディスプレイや芸術作品、LEDライトで彩られ、観光客を魅了している。


高所から見たサデックの景色

観光客は高さ約18㍍のタワーの上から村の全景をながめることができる。


ハスの花畑もサデックとドンタップ省の名物だ


キンフェ寺もお薦めの場所