持続可能で効果的な観光開発 ビンフック省のコミュニティーツーリズム

ビンフック省では、美しくて雄大な自然の景観、歴史と伝統、少数民族のコミュニティーに残る独自の文化などを活用した観光(コミュニティー・ベースド・ツーリズム Community Based Tourism=CBT)の開発に、地域と行政が力を尽くしてきた。こうした取り組みは、国内外の観光客にとって同省を魅力的な観光地とするだけでなく、特色ある地域文化の保存と発展にも寄与している。

写真㊤=製品を展示した多くのブースが、フェスティバルの訪問者を出迎えた

「北のダラット」と呼ばれるタムダオ地区には、雄大な自然の景色、文化や歴史を伝える数多くの文化的な遺産がある。コミュニティーツーリズム(CBT)を開発するための多くの可能性と強みが存在する。

これらの利点を利用して、タムダオ地区の文化スポーツ観光局は、伝統的な祭りを利用したCBTと文化観光の開発に重点を置いている。ホームステイモデルの構築、環境保護や天然資源に関する地域コミュニティーの観光開発への投資を奨励し、普及に努めている。

同地区のタイティエン祭は毎年、旧暦の2月15~17日に開催される。フェスティバルでは農業に関連したゲームやパフォーマンスなど、住民たちの文化や慣習に関する特別な行事が行われる。

毎年、タイティエン祭には大勢の観光客が訪れ、美しい景色を楽しみ、精神的な文化について学ぶことができる。フェスティバルにはタムダオ地区の人々が観光活動に参加し、宿泊や食事などのサービスを提供し、地域の経済発展に貢献している。

CBTの開発は、観光産業にとって意味があるだけでなく、農業にもプラスの影響を与えそうだ。農産物の市場拡大に貢献し、地域の経済発展を促進するだろう。