世界自然遺産に登録されたハロン湾に隣接する広大なバイトゥロン湾(クアンニン省)。観光開発でのさらなる可能性に富んでいる。最近、アオティエン国際港が操業を開始し、より近代的で便利な玄関口が開かれた。

写真㊤=バイトゥロン湾の夜明け

近代的な空港や高速道路があるクアンニン省は、ベトナム国内で、最も先進的な地域の一つだ。さらに、古くからの交易港がある地域にも新たな魅力が誕生している。

豊かな自然遺産と文化遺産
バイトゥロン湾(白頭龍湾)には大小さまざまな島々があり、多くのユニークな自然の生息地がある。生物多様性が確認され特徴ある景観を誇るバイトゥロン国立公園もある。科学者たちの研究によれば、ハロン湾地域に生息する動植物のほとんどが、バイトゥロン湾で見ることが出来る。

バイトゥロン湾内には20以上の洞窟がある。ニャトロ洞窟やカイデ洞窟、ファットコー洞窟などは、観光名所としての活用が期待されている。


バイトゥロン国立公園は、生物多様性が見られ、独特の景観も持つ

バイトゥロン湾のエリアにはミン・チャウビーチ、クアン・ランビーチ、ヴァンドンビーチなどの数多くの美しいビーチがある。ミン・チャウビーチは延長約2㌔に及ぶ白砂の海岸が続く。エコツーリズムに最適な広大な原生林も広がっている。

また、湾の周辺には多くの文化的遺物や古代から続く歴史的遺産や建造物がある。複数の文化が連続して存在することから、古代ベトナム人にとって「文化のゆりかご」と考えられている。侵略者から祖国を守った神殿、古代の貿易港、寺院などは特別な遺産として守られている。

バイトゥロン湾には「質の高い観光の中心地」としての基盤がすでに数多く存在している。


操業を開始したアオティエン国際港