外務省は30日、ベトナム、インドネシア、フィリピンの3カ国向けの数次ビザの発給要件を緩和して、有効期間を現状の最長3年から5年に延長すると発表した。成長の続く3カ国を対象にすることで日本を訪れる外国人観光客を増やすのがねらい。

11月中をめどに、これらの3カ国に対して、指定旅行会社経由での来日の場合、一次観光ビザの申請手続きを簡素化する措置を始める。また、12月1日からはインドネシアに対し、IC付き旅券を持つ人が日本の在外公館で事前登録すればビザを免除する。

この措置は、2020年に年間訪日外国人数2000万人の達成を目指す政府のアクション・プログラムに基づく。国土交通省観光庁によると、2013年1年間に日本を訪れたベトナム人は約8万人で、全外国人旅行者の0.8%を占めた。