ベトナムのグエン・スアン・フック首相夫妻は、2日の国慶節を前にした8月31日、ハノイ市内で各国の駐ベトナム大使やハノイに事務所を構える国際機関の関係者らを招き、建国を記念する祝賀会を開催した。フック首相はベトナム共産党と国家、政府、全ベトナム人を代表し、各国の友人らを歓迎した。

写真㊤=国慶節の祝賀会でユニセフの駐ベトナム代表、ユッスーフ・アブデル・ジェリル氏(写真左)と談笑するフック首相夫妻

祝賀会で、フック首相は1945年の9月2日に、故ホー・チ・ミン元国家主席が独立宣言を読み上げたことを紹介し、「ベトナムの歴史は、その瞬間から、新たな国家繁栄のページを開いた」と語った。「ベトナムはこれからも、国際社会のなかで平等なウィン=ウィンの関係を築き、みなさまのよき友、信頼に足るパートナーでいられるよう、努力し続ける」と挨拶した。

フック首相は平和と協力が国際関係の主流にあることを認識しつつも、従来からの安全保障問題に加え、新たに浮上してきた安全保障の課題、保護貿易思想の台頭や強大な経済圏の間に生じる貿易戦争などの新た課題についてもけん制した。

ベトナムを含め各国に強大なインパクトを与えている第4の産業革命についても、「ベトナムは発展に向けた好ましい環境の整備に注力しており、効率化によってビジネスや人々の満足度を向上させている」とアピールした。

さらに、ベトナムの明るい将来が、世界やアジアの平和、安定、繁栄に結びついていることを認識しているために、ベトナムが各国との経済協力を図り、独立性を尊重しながら国際社会との対話や協力の強化に向け努力している、と強調。各国の外交官や友人たちが、ベトナムと各国の間の友好協力関係の増強に貢献してくれるとの期待を示した。