国際統合進まなければ他国に後れ=FTAの実効上がらず危機感-フック首相

 ベトナムのグエン・スアン・フック首相は先ごろ開いた電話会議で、ここ数年の間に締結された各種の自由貿易協定(FTA)に言及し、中央と地方政府の連携不足などによりFTAの実効が上がっていないなどと指摘。国際経済への統合が進まなければ他の諸国に後れを取る危険性が高いとして危機感を表明し、関係当局に取り組みの強化を求めた。サイゴン・タイムズ紙(電子版)が伝えた。

 会議では国家国際統合委員会が、ここ5年間にベトナムが締結したFTAは12に達し、さらに欧州連合(EU)との協定など新たに4協定が発効するとした報告書を公表した。
 しかし首相は、政府の管轄機関や企業は国際経済への統合プロセスにおいて明確で柔軟な方針を示せておらず、中央省庁と地方との連携も不足していると指摘。多くの協定を締結したが、輸出への効果は当初の期待ほどではなく、貿易赤字は依然大きいとの厳しい見方を示した。
 会議には企業関係者も参加し、ベトナム皮革・履物・かばん協会のグエン・ドク・トゥアン会長は、低コスト労働力はもはやベトナムの優位点ではなく、履物業界は今後競争激化に直面すると予想した。トゥアン氏によると、ミャンマー、バングラデシュの労働コストはベトナムの半分程度だという。(時事)