米中貿易摩擦などの影響に対処する準備を=国会、政府に計画策定を求める

 ベトナム国会は22日、経済・社会問題について討議し、「米国とイランの緊張や米中貿易摩擦の拡大、中国からベトナムへの投資資金流入による影響に対処する必要がある」として、政府に計画の策定を求めた。ベトナム紙ベトナム・ニュース(電子版)などが伝えた。

 首相の経済諮問グループのメンバーを務めるチャン・ホアン・ガン議員は、世界の政治状況の悪化がベトナム経済の成長を弱める可能性があるとの懸念を示し、「世界貿易が打撃を受ければベトナム経済にも影響が及ぶ。政府はあらゆるシナリオを想定し、適切な計画を立てる必要がある」との考えを示した。
 また、「米中貿易摩擦はベトナム製品の対米輸出を増やし、最大貿易相手国である中国に対するベトナムの貿易赤字を補うなど、一定の利益をベトナムにもたらすかもしれないが、中国人民元の下落はより安価な中国製品がベトナム市場に大量流入につながる危険が高く、注視しなければならない」と訴えた。
 さらに、ベトナム通貨ドンの切り下げについて、「政府の金融政策における信頼やマクロ経済基盤の安定のための努力が損なわれる」とし、その上で、「どのような対策を講じるにしても、慎重性と柔軟性が求められる」と述べた。(時事)