空港会社の再国有化を提案=株式買い戻しに8兆ドン必要-運輸省

 ベトナム運輸省が一部民営化したベトナム空港会社(ACV)を再び完全国有化するよう提案している。複数のベトナムメディアが報じた。

 ベトナム・ニュース紙によると、同国政府は2015年12月、ACV株式の一部をホーチミン証券取引所に上場。外資企業がACV株を買い付け、政府の出資比率は現在、95.4%となっている。
 オンラインメディアのVNエクスプレスによると、運輸省のグエン・ゴック・ドン次官は「提案が承認され次第、株式の買い取りとそのための資金調達の作業にとりかかる」と語った。完全国有化には、全株式の4.6%に相当する1億株の買い取りが必要で、現在の相場水準でみて8兆ドン(3億4500万ドル)程度の費用がかかる見込み。運輸省は、国有化に必要な資金調達のめどはまだ立っていないとしている。
 ベトナム・ニュース紙によれば、運輸省は外資企業から空港会社の株式を買い戻せば、空港の運営を完全に取り仕切ることができ、国の安全保障の確保につながるとしている。空港の補修・改修費用は国が手当てする必要があるが、16~20年の中期的な国家予算などは割り当てられてこなかったという。(ハノイ時事)