外国人旅行者の受け入れ再開はまだ=「第2波」を強く警戒―フック首相

 【ハノイ時事】ベトナムのグエン・スアン・フック首相は24日に開いた新型コロナウイルスの対策会議で、外国人旅行者を受け入れる準備は依然整っておらず、国民の健康確保を最優先すると語った。オンラインメディアのVNエクスプレスなどが報じたもので、首相は関係機関に対して、新型コロナ感染の「第2波」を阻止するよう指示した。

 フック首相は新型コロナで打撃を受けた経済を回復させるため、外国人の専門家や高度技術者、投資家には国境を開いてきたと説明。新型コロナの影響で海外で足止めされたベトナム国民の帰国を含め、多くの航空便を今後も運航させる考えを示した。関係機関には、柔軟なやり方で隔離措置を受ける外国人専門家らの入国手続きを明確で円滑なものにするよう求めた。
 首相は国際線の再開時期を決めるため、地域や国際的な状況を注意深く検証すると言明した。政府は先に、国際線の再開を検討する候補地として東京、ソウル、中国・広州、台湾、ラオスがあるとの見解を示した。ベトナム航空とバンブー航空は7月1日からの韓国、台湾、日本、中国との国際線の運航再開計画を発表し、正式な認可を待っていた。
 ただ、アジア各国で新たな感染拡大が見られていることや、渡航制限の解除をめぐる2国間協議が続いていることから、国際線の運航を再開させる計画は不可能だとの声が上がっていた。
 首相はまた、海外で働くベトナム人の受け入れ国が同意すれば、送り出し機関はベトナム人労働者を派遣できるようになるとの認識も示した。