公的債務、財政赤字拡大でも上限順守=GDP比65%以下に-ベトナム財務相

 ベトナムのディン・ティエン・ズン財務相は先の国会審議の場で、新型コロナウイルス流行の影響に配慮した税減免などで当面の税収が減るとの見方を示した。一方で、公共事業の増加など経済回復対策で財政支出が急増するものの、公的債務水準は国内総生産(GDP)の65%という上限を順守できるとの見通しを明らかにした。ベトナム・インベストメント・レビュー紙(電子版)が報じた。

 財務省は、2020年のGDP伸び率が4.5%となった場合、財政赤字は75兆ドン(32億6000万ドル)、対GDP比率は4.73%になると試算。この結果、公的債務全体の対GDP比は55.5%になる。3.6%成長に鈍化した場合は、財政赤字は90兆ドン(39億ドル)、対GDP比5.02%になり、公的債務の対GDP比は56.45に高まると予想している。
 財務相は、「いずれのシナリオ下でも、それまで5年間の財政赤字の対GDP比率は平均3.9%を下回り、公的債務も上限である65%を下回る」との見通しを示した。
 同省によると、1~5月の政府歳入は577兆ドン(250億ドルあまり)で、前年同期比9.2%減と見込まれている。一方、歳出は603兆4000億ドン(262億3000万ドル)、9.1%増となり、差し引き12億3000万ドルの財政赤字になると予想されている。(時事)