旧正月迎えたベトナム チョン国家主席が「水牛の年」の祝賀を発信

グエン・フー・チョン共産党書記長兼国家主席は、ベトナムが国のもっとも重要な祝祭日であるテト(旧正月)を迎えた12日、国民と海外在住のベトナム人コミュニティに対して、新年の祝辞を贈った。また、海外諸国と国際社会に向けても、「平和と友情、協力、進歩と発展の1年になりますように」とのメッセージを発信した。

チョン国家主席は、「成功を収めた第13回ベトナム共産党大会を含め、終わったばかりの子年は、数多くの印象的な出来事が記憶される」とあいさつし、党や軍が、「ベトナムへの愛国心、高い決意と気概、創造性、連帯を示し、重要で包括的な成果をあげた」と前年を総括した。また、経済発展と政治的・社会的安定が維持され、安全保障が保持され、外交関係と国際協力も促進され、さらに深められた結果、「ベトナムが発展するための平和で安定した環境が維持され、国民の、党や政府、国家、社会主義政権に対する信頼が深まったと信じている」と述べた。

また、昨年の印象的な出来事として、新型コロナウイルスの感染拡大抑制策が効果的で、社会経済の発展が維持されたことや、党のあらゆる組織が適切な準備を進めて成功に至った第13回党大会などを事例として挙げ、「海外諸国にベトナムが認知され、信頼され、ベトナムが国家としての誇りを高めることに貢献した」として、国民と軍に対してこれらの成果達成に果たした役割を称えた。

ベトナムの干支では、迎えた新年は「水牛の年」とされる。党大会で確認された2021~2025年の社会経済発展計画のスタートラインにあたると同時に、2021-2026年を任期とする第15回国会議員と人民評議会議員の選挙が行われる重要な1年でもある。これを踏まえ、チョン国家主席は、全国民と党員、軍関係者らに対し、「全員が統一し、あらゆる困難と障壁を乗り越える意思を固め、ドイモイ(解放改革)精神を推し進めて、堅固な祖国を立国しなければならない。そしてその国家をまもり、平和で安定した環境を維持し、目標や任務を達成しつつ、愛すべきベトナム社会主義国家の構築と防衛において、さらに大きな成果を残そう」などと呼びかけた。