ベトナム商工省、グエン・ホン・ディエン新大臣就任 前任のアイン氏は中央経済委員長に

ベトナム商工省の新大臣に、グエン・ホン・ディエン氏が就任した。14日、商工省で行われた引き継ぎ式では、ディエン新商工相があいさつし、前任のチャン・トゥアン・アイン氏から任務の引継ぎを受けた。アイン氏は、ベトナム共産党中央経済委員長に就任した。

引き継ぎ式で、チャン・トゥアン・アイン前商工相は、任期中の商工省とベトナム経済について「さまざまな難関や挑戦を乗り越え、設定された目標を達成しただけではなく、多くの分野において目標以上の成果を得た」と振り返った。また、「ベトナムの工業化、近代化、国際社会への統合において、前向きな一歩を記せたと思う」と総括した。

前商工相は、在職していた11年間を振り返り、省職員らの支援と協力に対して感謝の意を述べ、「私は商工省のことを、そしてとともに働いてきた仲間たちのことを、誇りに思う」と語りかけた。

アイン商工省は先ごろ、ベトナム共産党の中央経済委員長に任命されている。新しいポストでも産業貿易部門やベトナム経済の発展促進に尽力していく立場から、「今後も産業界や商工省と連携し、国の発展のために寄与したい」と話した。

アイン前商工相からバトンを受けたディエン新商工相は引き継ぎ式で花束の贈呈を受け、商工省のこれまでの伝統と成果、貢献を称えた。今後については、ディエン新商工相は、「省内のあらゆる部門のすべての職員との協調に尽力する」と約束。それによって、「経済や貿易分野におけるベトナムの課題を成就させ、歴史のページに新たな成果を書き加えたい」と力を込めた。

ディエン新商工相は今年2月、党と政府の人事関連案件の決議会議で、新大臣に内定したとされる。商工省の将来像については、「今後も、伝統を引き継ぎ、目標を達成するための使命と責任感をもって、仕事を遂行していく」との決意を述べ、従来では足りなかった点の克服に努めるとともに、行政改革や地方分権化を推し進めるとの意気込みも語った。