新型コロナ感染の収束へ 社会変化に対応、経済は徐々に回復軌道に

新型コロナ感染拡大防止対策は効果的に実際されている。ブイ・バン・クオン国会理事長兼事務局長は、国会常任委員会による2021年度の経済社会開発戦略と国家予算の執行結果と2022年最初の数カ月間の実施状況に関する追加評価を伝える通知第999号/TB-TTKQHを出した。

同常任委員会によると、2021年は前例のない多くの困難と問題に直面していた1年で、新型コロナウイルス感染が長期間にわたり全国で爆発的に拡大、さらに複雑に変化し、生産、ビジネスをはじめ、生活全面に大きな影響を与えた。

しかし、ベトナム共産党、国会の指導の下で、政府は正確かつタイムリーな決定を下し、国内の政治システム、共産党、軍隊、国民全体の力とともに、国際コミュニティからの支援も結集させ、「感染拡大防止」という戦略から、「安全かつ柔軟に適応し、感染拡大を効果的に制御していく」という戦略に切り替えることに成功した。

その結果、最大限の成果を挙げることができた。感染拡大は効果的に制御され、 社会経済に関する目標の全12件のうち、目標を上回ったのは7件あった。又、マクロ経済の安定、許容範囲内の公的債務と支出過多、金利の引き下げ、社会安全保障、国民、労働者、雇用主への支援の実施なども成果として挙げられている。経済状況に明るい兆しが見え、社会の安定化などに貢献している。

一方、困難や課題もまだ多く残っている。例として、5つの重要な社会経済目標が達成できなかったこと、感染拡大防止は場所とタイミングによってはまだ受動的で、地域医療をはじめ医療全体に不備が多いこと、医療用品の入札、購入に係る不正行為により、深刻な事件が多く発生したことなどが挙げられている。

加えて、当初予算は予定額を超えたが、持続可能ではなく、歳入は予定額からある程度離れ、延滞税が増え、株式化による収入が低下、予算の配賦や実施上の遅れが生じた。国の予算の主導的役割が減り、公的資本の支出は計画通りに進んでおらず、外資は32.85%にしか達していない。

さらに、不良債権は増加する恐れがあり、一部の生産とサプライチェーンが寸断されていた。サービス業界も様々な困難に直面し、工業生産能力の改善に遅れが見え、仕事の減少、出勤停止、失業によって困難な目に遭う労働力が増加してきた。

多くの困難と課題に立ち向かっている中、国会と政府は社会経済の回復と発展を支援するために、様々な政策を直ちにとった。現在、国内での感染拡大は基本的にコントロールできており、経済が社会状況に対して柔軟に対応し、徐々に回復への軌道にのっている。

第1四半期のGDP成長率が5.03%増だと推測され、マクロ経済が安定化し、各業界の成長が再び見えてきた。また、生産と営業の活動、国民の生活、労働者の状況、社会経済の各面は、新しい生活様式に切り替え、基本的に安定してきた。