投資計画省の外国投資庁によると、8月20日までの海外の投資家による新規、調整、株購入としての資本拠出の金額などの投資は合わせて約168億ドルだった。2021年同期に比べると12.3%減少している。

写真㊤=ホーチミン市のハイテク工業団地

多くの専門家によれば、ベトナムは魅力的な投資先だが、ロシアとウクライナの戦争やサプライチェーンの混乱、高いインフレなどの要因により、外国投資家の東南アジアでのFDI(海外直接投資)、特に新しい投資の決定はより慎重になっている、という。

新型コロナの影響で、新規の登録資金は依然として完全には回復していないが、8カ月間の外国の投資プロジェクトにおける実現資金は128億ドルで前年同期に比べて10.5%増加した。これは今後のベトナムへの投資に対する、外国人投資家の信頼の表れとも言えそうだ。

21の産業分野に対して、海外からの投資は18分野に上る。製造・加工業への投資が引き続き最も多く、約107億ドル、登録された全ての投資資本の63.9%を占めた。第2位は不動産業で、投資額は33億ドル、同総投資資本の19.9%を占めた。続いては科学技術などの部門で6億2080万ドルだった。

年始からの8カ月間に94カ国の企業がベトナムに投資している。投資額のトップはシンガポールで投資額は45億3000万ドル、ベトナムへの全ての投資額の27%を占めている。前年の同期との比較では27%減少した。2位は韓国で35億ドル、前年の同期と比べて43.7%増加。日本は第3位で14億9000万ドル、全ての投資額の10.8%を占めた。

投資先の地域をみると、8カ月間で53の直轄地・省に上っている。投資額のトップはホーチミン市で登録投資額は27億ドル、総投資金の16.1%を占めている。前年の同期に比べて24.4%増加した。2位はビンズオン省で26億4000万ドル、同15.7%を占め、前年同期比は57.9%増加した。3位はバックニン省で17億5000万ドル、同10.4%を占め、前年同期に比べると2.4倍に増えている。