ベトナム不動産市場、価格調整で在庫減少

ベトナムの建設省は国内の不動産の在庫状況について「価格調整の結果、不動産の在庫は減少傾向にある」と発表した。

1平方メートルあたり1500万ドン以下のマンション物件が順調

ベトナム国内の不動産関連企業は不動産市場の需要に伴い、経営方針を修正した。、
また、公営住宅への転換、1戸あたりの床面積の縮小、建材の国内調達による値下げ、住宅ローン等への優遇措置-などの要因から、2年前と比べて、床面積が比較的狭い1平方メートルあたり1500万ドン以下のマンションの取り引きは増加している。

ザラム県ダンサアーバンエリアでは144棟のマンションがあるが、1戸あたりの専有面積を47~69平方メートルとし、価格を1平方メートルあたり1380万ドンと設定したところ、販売開始から半月で118棟が売れた。投資家による購入もあったとみられる。また、ホーチミンのNamLong社のプロジェクトも好調な売れ行きをみせている。いずれも2006年当時の価格まで値を下げた物件である。
ホーチミン市にあるPhatDat社の物件は2年前の高騰時より50%も価格が下がった。「2008~2010年当時の半額」という物件は多く、現在の価格は2006年当時の相場と言えそうだ。