テレビ会議で企業ら意見交換 堺市とハノイ、ホーチミン

日本とベトナムの企業間で直接、情報交換をはかろうと、26日、大阪府堺市と、ハノイ、ホーチミンの3カ所をインターネットで結ぶ「ビジネス交流TV会議」が開かれた。日本企業は16社、ベトナム側は40社が参加し、画面越しに熱心な質疑応答が展開された。

イベントは、堺市、堺国際ビジネス推進協議会、池田泉州銀行が主催。11月に堺市などが、6回となるベトナムへの経済交流ミッションを予定しており、事前の情報交換で、現地訪問のさいの商談をよりスムーズにしようと、初めて試みられた。
 日本企業から参加したのは、堺市や大阪市などの金属加工会社、繊維製品製造会社など。ベトナム側は、産業用機器メーカー(ホーチミン市)や日本企業の販売代理店展開を希望する繊維商社(ハノイ)など、多様な企業が呼びかけに応じた。
 会議は、「販路開拓」と「ものづくり」の2部構成で展開された。日本企業による商品紹介が行われたほか、ベトナム側からも、ホーチミン市の工業団地による企業誘致のプレゼンテーションなどが行われた。画面越しの会議にもかかわらず、3都市の各会場からはお互いの製品の詳細や事業展開などについての熱心な質問が相次ぐなど、距離を感じさせない活発なビジネスマッチングとなった。