ハノイの5号線道路延長  国内最大級の橋も完成

ハノイ市とハイフォン市を結ぶ5号線道路の延長部分がほぼ完成し、ハノイ人民委員会とタガン・ インフラ管理委員会が10月9日、道路の延長部分と新設の橋などの開通式典を行った。延長部分は北タンロン(ロンビエン地区)とバンチ(ドンアィン地区)の間の13.32km。総投資額は6兆6610億ドンにのぼる。

開通式には、グエン・フー・チョン共産党書記長、ホァン・チュン・ハイ副首相やディン・ラ・タン交通運輸相とハノイ人民委員会のグエン・ティ・タォ主席が参加。タガン インフラ管理委員会・ 経営委員会のグエン・ティ・ビン委員長によると、延長された5号線道路は第一級道路のひとつで、道路幅は、徒歩トンネルや水平線やメンテナンス用トンネル、排水システムまで含めると68.5mにもなる。

同道路の延長部分には、ドンホイ橋、フォンチャック橋、ドンチュー橋が建設された。もっとも長いドンチュー橋は全長が1139m、幅は55mで国内でも最大規模。ベトナム国内の建築家、技術者が最新技術を用いて、鉄筋コンクリートのアーチ橋を設計・建設した。

これまでで工事の約95%は完成し、技術インフラの整備、路面の舗装やライン、植栽などを残すのみとなっている。これらの工事も、今年12月には終了する見込みだ。

5号線の延長部分は、ハノイでも規模の大きい主要道路のひとつとなる。主要交通網の整備は首都をより発展させ、ホン川(紅河)北部の工業団地も活性化する。さらに今後、2号線環状道路も完成すると、ハイフォン市、ノイバイ国際空港、ハノイ西部や西北武の各省などとの往来が格段に便利になる。

ハノイ人民委員会のタオ主席は「開通は、首都ハノイの 解放60年記念日の歓迎の意味を持つ」と工事の完成を評価。「最近、ハノイ市はインフラ建設が集中し、多くの道路や橋などが建設され、渋滞が解決されているほか、都市の景色も美しくなり、市民の生活改善にもつながっている」と述べた。

また、ホァン・チュン・ハイ副首相は「ベトナムは『2020年に工業国になる』目標を、段階を追って実現してきた。これまででも最大規模の工事を、ベトナム人自身で管理し、成し遂げたことは、首都とホン川流域の近代化に貢献する」と述べた。