ベトナムのインターネット利用者数はアジア第7位 2014年IT通信技術白書

ベトナムは、インターネット利用者数がもっとも急速に成長した国のアジアトップ10に入っている。利用者数でも東南アジアで3位、アジア7位、世界18位だ。通信省が、2014年IT通信技術白書で明らかにした。

白書によると、ベトナムでのインターネット利用者数は2013年に3300万人に達した。前年の3100万人から200万人の増加で、全人口の37%を占めるという。また、ブロードバンド加入者は2230万人、3Gでインターネットを利用する人は1720万人。通信費は、統計がある世界148カ国の中で、8番目の安さだった。

米国のIT調査会社、ガートナーのIT・通信ランキングによると、ベトナムはIT関連のアウトソーシング分野でも、アジア・太平洋諸国のトップ10カ国、世界のトップ30カ国に入る。「アウトソーシングにおいて魅力がある世界の100都市」でも、ハノイは22位、ホーチミン市は17位と注目を集めるようになった。

それを裏付けるかのように、ベトナムのIT通信分野の売上高は、2013年に、395億ドルとなり、2012年と比べて55.3%も増加。IT通信関連の輸出は、2013年に347億6000万ドルで、前年比51.7%増だった。このうち、携帯電話の輸出が63%を占め、特に輸出金額は輸入よりも84億ドル多かった貿易黒字の状態だという。

現在、ベトナムのIT通信分野の労働者数は、44万人以上にのぼり、このうちハードウェア関連の労働者が全体の65%。全国では8つのIT通信区があり、ここでは300社で計約4万6000人が働いている。