9連休となる2015年のテト(旧正月)だが、ハノイ市スーパーマーケット協会のヴー・ヴィン・フー会長は、商工省のインタービューに答えて「市場の購買力は弱い」と分析した。「遊興や旅行で外出する人が増える傾向にあるため」という。

来年のアット・ムイ(ヤギ)のテトは、公務員休日が2月15日(日)から23日(月)までの9連休となる。14日(土)は出勤日。

 

ハノイ市スーパーマーケット協会のヴー・ヴィン・フー会長=写真=は、「最近、テトの長い休みに市民は遊びに出かけたり、観光に出たりする傾向が強まっており、市場の購買力は弱いだろう」と予想する。

ここ数年来、旧正月は食べることより行楽重視の傾向が見られ、旅行客が増えている。来年のテトはいつもよりやや時期が遅く、温かくなりそうなため、連休中に遊びや旅行に出る傾向も強まりそうだ。そのため、家庭で消費する食品よりも、酒類、ビール、ジュースなどの購入が増えると見られる。商品価格はおおむね安定しており、テトの時期に値上がりしたとしても、5-10%程度となる見通しだ。

購買力が弱いとの予想だが、ハノイにあるビッグC、ロッテ、メトロなどの外資系スーパーマーケットでは商品の在庫や品揃えは豊富で、売り場もにぎやかだ。国内のスーパーは、それに比べてやや控えめな展開となりそうだ。