べトナムで一番高いビル  ホーチミンで着工

ホーチミン市で開発中のビンホームズ・セントラルパーク内に、高層の複合施設「ザ・ランドマーク81」が12月13日、着工した。同ビルは高さ350メートル、81階建て。2017年末の完成時には、ベトナム国内だけでなく東南アジアでも最高級の高層ビルになる予定。

ランドマーク81はビングループ(Vingroup)の投資案件。ビンホームズ・セントラルパークの中心部、サイゴン川のほとりに位置しており、計画では、総床面積が約14万1000平方メートル。ホテルやサービスアパートメント、オフィス、ショッピングセンター、レストラン、展望台などが入る複合施設となる。

ランドマーク81は、周囲の公共建築や高級マンションなどをつなぐまちの「心臓部」という位置づけ。完成時にはホーチミン市でもっとも高いビルとなると同時に、超高級な「驚異の新生活空間」になるとのふれこみだ。

施設の核となるのが五つ星ホテルのビンパール(Vinpearl)。客室450室で、360度の眺めが楽しめる約1000平方メートル級の特別スイートなどがある。また、サービスアパートメントの部分でも一流のサービスを提供し、部屋の面積は約400平方メートル。66階と67階のスカイバーとレストラン、79階の展望台からもすばらしい眺望が満喫できる。ビル階下のビンコムセンターは、5万9000平方メートルの高級ショッピングセンターとなる。

同ビルはベトナムで初めて、世界的に名高い設計チームが手掛けることでも注目されている。バーレーンの世界貿易センター、サウジアラビアのキング•アブドゥルアジズ国際空港、上海のロータスホテルなどを設計した建築・設計大手の英アトキンス社が設計する。同ビルの構造設計は、シドニーのオペラハウス、パリのポンピドゥーセンターなどを手掛けたアラップ社が行う。内装は世界的一流ブランドのヴェルサーチ、 アルマーニなどが手掛けるという。