180人が日本語学習開始へ 看護師、介護福祉士の派遣事業

ベトナムと日本の経済連携協定(Economic Partner Agreement)に基づく看護師と介護福祉士の日本への派遣事業について、応募者の中から180人が選考された。今後、1年間、日本語コース(学費など無料)に参加する。

日本へのベトナムからの派遣事業は今回で3回目となる。労働・傷病兵・社会問題省(MOLISA)に属する外国労働管理局は、関連機関と協力してこれまで約500人を選考し、育成してきた。

今回選考された180人は1年間の日本語コースを参加し、日本語能力テストで「N3」レベルの取得を目指す。「N3」の取得者は、日本の病院や医療機関など日本での受け入れ機関の紹介を受け、面接で合格すれば、日本での業務に従事することになる。

12月9日から12日まで行われた面接では、日本の受け入れ機関28機関がベトナムを訪問、約160人を面接した。

日本では介護福祉士、看護師が不足している。一方、日本は高齢化が進んでいる国であり、将来、多くの介護福祉士、看護師が必要だ。日本ではEPAに基づき、インドネシア、フィリピンからの看護師、介護福祉士の派遣事業が実施され、両国に続いてベトナムからの派遣事業も行われている。日本への派遣はベトナムからの看護師、介護福祉士にとっては有効な機会だろう。日本の医療機関での体験は、知識と経験を向上させ、帰国した際にも有意義な知識になる。